手づくりタウンブログ

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今日の羊

2009年08月18日

レポート「北欧・ニッティング・シンポジウム イン ジャパン」 

まかいの牧場ウール倶楽部「羊の里親・手づくり体験」プロジェクトメンバーの望月千代さんが、

「第10回 北欧・ニッティング・シンポジウム イン ジャパン」に参加されました。

望月さんからいただいた詳細なレポートをお届けします。

sticker_big_2009.07.31makaino 134.jpg

title_2009.07.31makaino 132.jpg

7月3日〜4日は、ウール倶楽部の活動日でしたが、

望月さんは、シンポジウムに参加するため清里に出かけました。

 

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私は小学校4年生の頃、母よりガーター編みを教えてもらって以来、

40年余りの編み物人生を楽しんでいます。

メリヤス編みがどうしてもできなかった小中学生の頃はかぎ針編みに、

高校生でやっと裏編みに気付いてからは、本を先生に棒針編みに夢中になりました。

特に、伝統的なものが好きで、

アラン・ガンジー・フェアアイル・ノルディック・ペルー・カウチン・ロピーなどを編むだけではなく、

歴史的な背景にも興味を持っています。

好きが高じて、紡ぎ・染色に手を出した時期もありました。

 

2年前に「英国・アイルランドの伝統ニットを訪ねる旅」に参加した時に、

橋本花衣先生の羊を語る情熱に惹かれ、

今回のプロジェクトの話を伺った時に、「チャンスかな?」と思って申し込みました。

フェアアイルはとても好きな技法で、

本格的な編み方を自分で紡いだ糸で仕上げるということにとても魅力を感じています。

また、きちんと紡ぎ方を学べるということにも喜んでいます。

 

私の最も身近な教科書は「毛糸だま」です。

また、‘80年代頃に出た伝統ニットに関する本や雑誌は今でも大切な宝物です。

伝統ニットの中でも北欧のニットは特に好きで、

2年前の英国方面の旅で出会った方に、

ノルディック・ニッティング・シンポジウムのことを聞いた時にはいつか参加したいと思いました。

ところが、そのチャンスが今年やってきたのです。

(昨年開催の話を聞いてから、情報を集め始め、

昨秋に愛知県犬山市で展示をされていた

シンポジウムの主催者の1人である野中真理子さんに出会うという幸運に恵まれました。)

4月に申し込みの知らせが届いて、すぐに手続きをしました。

清里での7月3日(金)〜5日(日)の間はとても充実した時間をすごしました。

3日はエストニアのAnu・Kotli(アヌー・コットリ)さんのきつねの編みぐるみを作りました。

kitsune_knit.JPG  AnuKotli.JPG           

尻尾が編めたところ                指人形でパフォーマンスするアヌーさん

 

ただ作品を作るということだけではなく、エストニア独特の模様を編みこんであり、

エストニアでは子供たちが自国の文化を理解するためにも編むという話も伺いました。

アヌーさんはとてもチャーミングな方で、その温厚な人柄にも惚れこんでしまいました。

 

4日は1日コースでスウェーデン出身アメリカ在住の

Susanna・Hansson(スザンナ・ハンセン)さんのボーヒュース スティックニングのリストバンドを編みました。

wristband_2009.07.31makaino 140.jpg

この編み地は1934年に職を失った男たちの代わりに家計を助けるために女たちが編んだもので、

歴史から学び、一針一針に当時の女性の思いを追体験しながら編んでほしいと言われました。

お金を稼ぐためには手の込んだ美しい編み地が考案されたのだそうです。

スザンナさんが所有する貴重なセーターも白手袋をはめて数点見せていただき、とても感激しました。

 

SusannaHansson.JPG  antique_knit.JPG  

編み方を実演するスザンヌさん         貴重なアンティークのセーター 

  

アヌーさんにもスザンナさんにも完成した作品を見ていただきたくて、

夜遅くまで編み、翌日一緒に写真に写っていただきました。

wanifox.JPG  SusannaHansson&mochiduki.JPG

ワニのようなキツネと               糸の始末はまだですが、表だけは… 

 

5日は服田洋子(風工房)さんの棒針とかぎ針のコラボニットと、

西田碧さんのビーズの縁飾り編みで、2つの技法は今一番関心のある編み方です。

直接先生方から指導が受けられ、日頃の疑問もすっきりと解決し、大満足でした。


sequare_knit_2009.07.31makaino 136.jpg B_E.jpg

 

シンポジウムに参加してとても驚いたことは、

まず、会場に着くや否や多くの方々(特に外国の参加者)が針を持って編んでいた姿です。

開会式や講習の合間も手を休めません。

 

knitters.JPG    

 

また、自作のニットや小物を身に着け、

お互いに関心のある作品には声をかけ合ったり、写真を撮らせてもらったりと、

ニットに垣根はなく、まるで共通語のように心と心が通い合うものだということです。

そして、旧知の友のように講習会の情報交換をしたり、

互いの今までの取り組みを話し合ったりできる仲間もできました。


fin_corso.JPG  wrists.JPG     

フィンランドのコルソナス編み           ビーズ編みの完成を比べ合う 

 

最後に、昨年の「毛糸だま」秋号に載っていた「ボスニアンクロッシェの帽子」を

さよならパーティーのファッションショーで紹介したところ、

ボスニアンクロッシェの講師のKerstin・Jonsson(シャスティン・ヨンソン)さんに大喜びしていただきました。

kerstin_book_2009.07.31makaino 143.jpg

毛糸だまで紹介した「フラットクロッシェフック」とシャスティン・ヨンソンさんの作品集

 

自分の持っているものを惜しみなく教えていただいた講師の皆さんの

上から目線ではなく同志として受け入れてくださった人柄には感服しました。

また、日本人の先生方のインターナショナルな指導の仕方に、

もっと世界に目を向けた編み物をしなくては、

そして、この会で身につけたことは自分の中だけのものではなく、

多くの人たちと分かち合いたいと思いました。

party.JPG

さよならパーティーでのファッションショー

 

来年はスウェーデンで開催とのこと。

また参加できることを夢見て清里を後にしました。

 

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「今日の羊」は、毎週火曜日に更新してまいります。お楽しみに!

 

◆生まれたばかりの子羊の成長

◆今年、真っ先に毛刈りされたナースちゃん(2歳)のその後

◆ウール倶楽部にあの人が訪問&…

◆毛糸の作り方 etc

 

 

 

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