用具・材料

トールペイント

素材

トールペイントの素材はさまざまあります。はじめに、何にどんな図案を描くかを決めます。代表的な木材やブリキの他にリサイクルをかねて、身の回りの布やTシャツに描いてみるのもよいでしょう。

  • ブリキ(ティン)
  • ホーロー
  • ステンレス
  • ガラス
  • プラスチック
  • 素焼き素材

アクリル絵の具で描く場合は、ナイロン筆が値段も手頃でおすすめです。基本的には、スポンジブラシ、平筆、丸筆、フィルバート筆、ライナー筆を主に使用します。また号数が増えるほど、大きい筆になります。いろいろな筆がありますので、用途に合った筆を選びましょう。

  • 1.平筆
  • 2.丸筆
  • 3.ライナー筆
  • 4.フィルバート筆
  • 5.ステンシル筆
  • 6.アンギュラー筆
  • 7.コーム筆(レイク)
  • 8.モップ筆
  • 9.ファン
  • 10.スポンジブラシ
  • 11.スポンジローラー
1.平筆
地塗りやサイドローディングなどに使います。
2.丸筆
ストロークで描く時やラインなどをひく時によく使います。
3.ライナー筆
つるなどの細いラインをひく時に使います。毛先の長い筆できれいにラインをひくのは難しいので、最初は短めの筆の方が使いやすいでしょう。
4.フィルバート筆
平筆と丸筆の良いところをかねそなえた、毛先の角を丸くカットした筆です。バラやデイジーの花びらを一筆で描いたり、面塗りや描き込みに便利です。やわらかなタッチでぼかす技法に用います。
5.ステンシル筆
先が平らになっているのが特徴です。ペーパータオルなどで絵の具を落として、かすれる感じにハイライトを入れたり、動物の毛並みなどを描くのに使います。
6.アンギュラー筆
バラなどの花を描く時、フラットな面で描画、エッジで線描きをしたり、斜めのカットの短い方を支点にして扇型を描くことができます。直線の多い線描に適しています。
7.コーム筆(レイク)
筆先がクシのようになっているので、ライナーで描いたようなはっきりした細い線を何本かつける時に使います。動物の毛などを描く時にも便利です。
8.モップ筆

きれいにぼかしたい時やブレンディングの仕上げ、アンティーキングに使用します。

9.ファン

扇型の筆。木や草、動物の毛など繊細な部分を描くのに使います。スパッタリングにもよく使います。

10.スポンジブラシ
11.スポンジローラー
下地塗り、地塗り、仕上げ塗りなど広い面を塗るときに便利です。

絵の具

各メーカーからたくさんの種類の絵の具が出ていますが、大きく分けるとアクリル絵の具と油絵の具があります。アクリル絵の具は発色が鮮やかでどのような素材にも描け、速乾性で、乾くと耐水性になります。一方、油絵の具の特徴は乾燥するのが遅いため、画面上でのブレンディングができることと、色をつくりながら描けるという利点があります。初心者には比較的扱いやすいアクリル絵の具をおすすめします。

■セラムコート

セラムコート最もポピュラーなアクリル絵の具。色数が豊富で、発色もよく、定着力に優れています。

■アメリカーナ

アメリカーナアメリカで大好評のアクリル絵の具。定着力、被覆力に優れ、使いやすいスクィーズボトル入りです。

■ジョーソニア アーティスト カラー

ジョーソニア アーティスト カラーアクリル絵の具ですが、油絵の具のように濃縮されています。各種メディウムとの組み合わせで、さまざまな表現ができます。

メディウム

メディウムは直接そのまま、または絵の具に混ぜて使う溶剤のことです。比較的良く使う代表的なメディウムをご紹介します。なお、メーカーにより使用方法が異なる場合もありますので取り扱いには注意しましょう。

■シーラー(下地剤)

シーラー(下地剤)絵の具を塗る前に塗ります。木のヤニを押さえ、絵の具の定着を良くします。木・ブリキ・ガラス・陶器に使える「オールパーパスシーラー」が一般的。ガラス用には「ガラスシーラー」を使います。

■ジェッソ

ジェッソ耐久性に優れた地塗り剤です。あらゆる素材の基底剤に適し、どんなに粗い表面もなめらかなマット調に仕上げます。

■クリアーグレージングメディウム

クリアーグレージングメディウムシーラーと同様の効果のある透明な溶剤。絵の具と混ぜて白木に塗ると染み込んで木目が強調されます。また、絵の具を混ぜる時に水代わりに使うと、透明感のある深い色が出せます。ぼかし、サイドローディング、重ね塗りなどの技法にも使えます。

■テキスタイルメディウム

テキスタイルメディウム布に描くためのメディウムです。アクリル絵の具と混ぜて使用しますが、薄めに描きたい時にはそこに水を少し加えます。

■ウッドステイン

水性着色剤で、筆や汚れてもいい布などを使って白木に直接塗ります。木の素材に染み込んで木目が強調されるので、ナチュラルな感じの下地になります。また絵柄を描き終えてから、ウッドステインを塗ってすぐに乾いた布などで拭き取り、アンティーク仕上げにすることもできます。リキッドタイプ(粘性のあるもの)があり、下地用にはリキッド、仕上げ用にはジェルが便利です。ジェルは濃度が濃くなっています。

■アンティーク剤

ウッドステインとほぼ同じ効果があります。下地に直接塗ったり、描き終わった絵の上から塗ってアンティーク仕上げにします。

■クラックル剤(ひび割れ剤)

ひび割れ模様を出すための溶剤。古びた感じにしたい時に使います。メディウムを重ねないように均一に塗り、乾くとひび割れ模様ができます。ひび割れた面をベースにして、その上に絵柄を描く場合と、描き終わってから最後にひび割れ模様を入れる場合があります。

■テクスチャーペースト

絵の具に混ぜて使うと、塗った表面に凹凸ができます。特殊な効果の下地をつくりたい場合や、モチーフなどを立体的に表現したい時に使います。

基本用具

筆、絵の具、メディウム以外に次のようなものが必要になります。はじめから全てを揃えようと思わず、まずは身の回りにあるもので代用できるものを探しましょう。

1.転写紙
素材に図案を写すための紙。転写紙の種類には、水で消えるものや、水では消えずにアクリル絵の具やペイントうすめ液で消えるものなどがあります。
2.ペーパーパレット
水を通さない紙でできた、便利な使い捨てパレット。パレット上で絵の具を混ぜたり、筆を整えたりします。発砲スチロールのトレイなどでも代用できます。
3.ペインティングナイフ
絵の具をボトルから取り出したり、パレット上で混ぜたりするときに使用します。
4.トレーシングペーパー
本やテキストから図案を写し取る時や、素材に図案を写す時に便利な半透明のペーパー。
5.ブラシタブ(筆洗器、水入れ)
筆を洗う容器。ガラスビンやペットボトル容器でも代用できます。
6.マスキングテープ
図案を固定したり、ボーダーラインや直線部分を塗る時に、塗りたくない部分に貼って使用します。
7.スタイラス(鉄筆)
図案の転写やドットを描く時に使用します。インクのなくなったボールペンのペン先、つまようじでも代用できます。
8.綿棒
絵を描いている時に、絵の具がはみ出した部分を修正するのに使用します。塗った部分が乾かないうちに、素早く湿らせた綿棒で拭き取り、塗り直します。
9.ねり消しゴム
ニス仕上げの前に、残っている下絵を消すのに使用します。
10.サンディングディスク
ソフトでコンパクトな扱いやすい研磨用の薄いスポンジです。
11.サンドペーパー
木の面を滑らかにする紙ヤスリです。クシャクシャにした紙袋でも代用できます。
12.ペーパータオル
筆についた余分な水分や、絵の具をぬぐうのに使用します。

参考図書

  • 「トールペイントなんでもQ&A」 日本ヴォーグ社刊
  • 「ヴォーグ基礎シリーズ トールペイント」 日本ヴォーグ社刊