いまや世界中の手作りファンに愛されているフェルト。その意外と古い歴史や「聞いてナットク」の語源など、フェルトのアレコレ、こっそりお教えします!
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フェルトは、羊やらくだ、うさぎなどの毛に蒸気・熱・圧力を加えて繊維を絡ませ、織物状にしたもの。その製法から、フェルトの語源は、「こす」「こすもの」という意味のfit、filterであるといわれています。
その大きな特徴は、何といっても手軽に扱えること!
裁ち目がほつれにくいため、衣服を作る時に布はしの始末が不要なんです。また、さまざまな色に彩色でき、他の織物より鮮明な色が出ることも特徴。
ちなみに、毛氈(もうせん)といわれる敷物は、一般に赤く染めた厚手のフェルトのことをいいます。
いま見つかっている最古のフェルト工芸品は紀元前900年頃のものとも言われ、かなり前から人々の日常生活の中でフェルトが使われてきたことがわかっています。
フェルトの発祥については、「フランスや中東の僧侶が長旅の途中に足が痛くなったため、落ちている羊毛やラクダの毛などを履物に敷き詰めたところ、靴の中で踏まれているうちに丈夫で快適な生地になっていた」という話から、聖書に登場するノアの箱舟までいろいろな伝説があり、かなり古くから使用されていたと考えられています。
実はフェルトって、保温や緩衝・衝撃防止、防音・吸音など、多彩な効果がある優秀素材!そのため、帽子やスリッパ、敷物、カバン、手芸材料、スカートやベストなどの衣類はもちろん、自動車の内装やピアノなどの楽器、クッション材など、私たちの生活のさまざまな場所で活用されています。

- モンゴルの遊牧民の住居ゲル。木とフェルトで作られています。

- フェルトは衝撃を吸収するため、スリッパなどにも適しています。

羊毛表面には「キューティクル」という、一方向を向いた細い“ひっかかり”があります。
その“ひっかかり”に振動や圧力などを加えて絡み合わせるとフェルトができます。
また、羊毛をお湯につけるとキューティクルが広がり、石鹸ですべりをよくすることで、より絡みつきやすくなります。
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