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		<title>読み物｜手づくりタウン by 日本ヴォーグ社</title>
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		<description>手づくりタウンの「読み物」ページです。</description>
		<lastBuildDate>Thu, 30 Jul 2026 03:37:31 +0900</lastBuildDate>
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			<category>読み物</category>
			<title>【読み物】押し花　ー植物標本と色彩ー　③</title>
			<description>&lt;p&gt;読み物 押し花 植物標本 色彩  あれこれノート  
〈
前回
から続く〉

植物標本への技術還元

一般市民レベルでの趣味・芸術として広く普及した押し花は、普及に伴い様々な技術・商品が開発されてきました。

ところが押し花の原点である植物標本の分野においては、その後も色に対する需要はあまり喚起されず、標本作製方法において技術的な革新は生じませんでした。

学術的な植物標本は、今と昔、いずれの標本も作製条件が同じ方が研究資料としては良いのかもしれません。

しかし、一般市民レベルで作製される色の残る押し花に強く興味を持つ研究者も出てきました。

より良い植物標本の定義とは一律に語ることは難しいですが、例えば一つの定義として、一つの植物標本から得られる情報量が多い標本が良い植物標本である、と定義付けることも出来ます。

その標本を「いつ、どこで、誰が」採集したかなどが記録されている「標本ラベル」は、学術標本として最低限必要な情報です。

それに加えて、根があり、茎があり、葉があり、花があり、実がある。葉も裏があれば表もあるし実も果肉もあれば種子もある。

季節によってその姿を変える植物ですからそれら全部を持ち合わせる標本は現実には存在しませんが、情報量が多い植物標本を良い標本と定義するならば、そこに色彩と言う情報が加わることは学術的な見地からも歓迎されるべきことではないでしょうか。

最近では色彩を持つ植物標本作りのための道具が販売され、大学や博物館、独立行政法人などの研究機関で使われるようになりました。

（参考サイト：
原色植物標本キットhttps//www.oshibana.com/herbarium/
）

植物標本の規格は世界的にほぼ同じサイズで新聞紙二つ折りの大きさの台紙に標本がおさまるように配置されます。

規格が世界的に同じですので、商品も日本のみならず世界で役立てていただくことが出来ます。

ちなみにこれら最新の道具類が電気を一切使わないアナログ式なのは、フィールドで使用されることを想定していることに加え、世界のどこでも電源、電圧の事を気にせず使用できるようにと言う意図があってのことだそうです。

約半世紀にわたって培われた押し花作製のための技術を今改めて植物標本作製・保存のために活用する事は、植物標本を起源とする押し花が広く普及出来たことへの恩返しなのかもしれません。
 

 
イチゴの標本も色が残れば食べられそう。
 

 

 
専用の植物標本作製道具。
（写真は空気圧で植物に圧力をかけるプレス器）

 

研究資料から魅せる標本へ

「標本」と呼ばれるものには色々な種類があります。化石標本、昆虫標本、骨格標本。

これらの標本を博物館などで目にした記憶を持つ方も多くいらっしゃるでしょう。

しかし同じ標本でもあまり目にしない、あるいは目にしていても記憶にないのが植物標本で、これはひとえに見た目に美しくない、美しくないからあまり展示されない、と言うことがその原因であると思われます。

しかし先述のように、押し花で培われた「色彩を残す技術」を応用・発展させる事で、これから新しく作られていく植物標本は色彩を持つものも多く出てくるでしょう。

植物標本の世界では標本を交換する、と言うことが日本だけでなく世界中の標本庫を持つ研究機関、植物園で行われています。

より多くの標本を収集することが目的ですが、交換したものの中に美しい標本があればどうでしょうか。

きっと誰しも「自分たちもこのような標本を作りたい！」と思うに違いありません。

そして美しいものは自然と飾りたくなるものです。

研究資料として保管されているだけでなく、植物標本庫を飛び出し、全国の博物館や植物園で美しい植物標本が皆様の前に現れる日もそれほど遠くないのではないでしょうか。
 

 
アクリルパネルで装飾された植物標本（プラントアートの原型）

 

おわりに

今、改めて押し花の原点である植物標本が色彩を持てるようになりつつあります。

植物標本が色彩を持ったことで「押し花」として広く一般に普及した過程を顧みますと、もしかしたら近い将来、改めて色彩を持った植物標本からまた何か新しいものが生まれるかもしれません。

それが先人たちと同じような芸術、デザインの表現として用いられるようになるのかはわかりませんが、色彩を得た植物標本の未来が大変たのもしく思えてならないのです。

〈おしまい〉

 ふしぎな花倶楽部       &lt;/p&gt;&lt;p align="right" style="color:gray"&gt;掲載日時:2021/04/20 00:00&lt;/p&gt;</description>
			<pubDate>Tue, 20 Apr 2021 00:00:00 +0900</pubDate>
			<pubDateShort>2021.04.20</pubDateShort>
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		<item>
			<link>https://www.tezukuritown.com/contents/article/detail/1568</link>
			<category>読み物</category>
			<title>【読み物】押し花　ー植物標本と色彩ー　②</title>
			<description>&lt;p&gt;読み物 押し花 植物標本 色彩  あれこれノート  押し花ー植物標本と色彩ー〈前回から続く〉アメリカの女優で後にモナコ公国公妃となったグレース・ケリー（1929－1982）も押し花を愛した一人です。グレース公妃は、以下のように押し花の魅力を語っています。 「素材となる花や葉の色、形、大きさは自然から与えられ決まったものです。その制約の中から、新たに押し花画を生み出していくところに喜びがあります。台紙となる紙のうえに、花びらをそっと置いて作業をしているとき、好きな針仕事や編み物をしているときと同じように、 とても静かな時間が訪れ癒されていきます。だんだん押し花画として形を成していくとき、うれしさがこみ上げ、 自然の恵みを通して自分を表現できたことに、深い満足感を覚えます。」グレース公妃が押し花を楽しまれていた時代、専用の乾燥道具はまだなかったでしょうが（グレース公妃は電話帳を用いて植物を乾燥することを好んだようです。）彼女の言葉は押し花愛好家の普遍的、根源的な想いであり、現代においても広く一般に普及し続ける理由がこの言葉にあるように思います。いずれにしても「色彩」を残せる技術が押し花の大切な要素であり、広く普及した要因の一つであったのです。 グレース公妃の押し花アレンジメントデザイン作品。広がる表現と技術押し花が一般市民の趣味・手工芸、延いては芸術作品として広く全国各地の教室で楽しまれるようになったのは、色彩を得た押し花の表現の多様性にあるでしょう。はがきに季節の押し花をワンポイントあしらうのも楽しみ方ですし、花びら1枚1枚をまるで絵具のように扱い、壮大な押し花絵画を作成するのも楽しみ方の一つです。しかし、押し花は出来上がったものをそのまま放置しておくと茶色く変色してしまいます。作製時に水分、空気、紫外線に触れれば変色してしまうのと同じ理由で、作製後もそれらの要因で変色してしまうのです。色彩を得たことによって普及した押し花ですから、色彩を失うことは押し花にとって致命的とも言えます。そこで各メーカー・団体は、押し花の色を残す技術開発にしのぎを削ることになります。そもそも有機物の色素は酸化や紫外線の影響で色素の分解が進みますので（いわゆる色あせ）、永久に元の色を保つことは困難です。しかし、退色してしまう原因がわかっているのですから、その原因をできるだけ取り除いて少しでも長く色彩を保つ方法があるはずです。そのような考え方で押し花を空気や紫外線に触れさせない様々な技術、商品が考案されました。押し花を作製する時、作製後に押し花を保管する時、最終的に作品として押し花を活用する時。そのすべてのシーンにおいて退色を防ぐ道具類が開発され、使用された結果、大変色彩豊かな押し花作品を生み出すことが出来ているのです。最近では色を保つことから派生し、着色された押し花も多く見受けられます。このような多種多様な技術、商品が生まれることによって、押し花はがきや押し花絵画、あるいはスマートフォンのケース、ネイルアートの素材など、広く一般に楽しまれている今日の押し花があるのです。精緻な押し花絵画は、一見すると押し花でつくられているとは思えない程。色の退色を防ぐために作品自体を空気・水分に触れさせないように密閉した上で額装されています。〈次回に続く〉
 ふしぎな花倶楽部       &lt;/p&gt;&lt;p align="right" style="color:gray"&gt;掲載日時:2021/04/14 00:00&lt;/p&gt;</description>
			<pubDate>Wed, 14 Apr 2021 00:00:00 +0900</pubDate>
			<pubDateShort>2021.04.14</pubDateShort>
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			<link>https://www.tezukuritown.com/contents/article/detail/1567</link>
			<category>読み物</category>
			<title>【読み物】押し花　ー植物標本と色彩ー　①</title>
			<description>&lt;p&gt;読み物 植物標本 押し花 プラントアート 色彩  あれこれノート  
押し花
ー植物標本と色彩ー
みなさまの「植物標本（押し花）」に対するイメージはどのようなものですか。
「可憐」「自然美」「女性的」。
新聞紙や電話帳にはさんで作る押し花を思い描く方も多くいらっしゃることでしょう。
日本ではこの50年で押し花を作る道具が飛躍的に進歩しました。
現在は専用の道具によって手早く美しい押し花を作ることができます。その結果、趣味的、商業的に広く普及し、
様々な押し花アイテム、押し花を楽しむ愛好家、団体が誕生しています。
今回は押し花についての今を歴史や道具を通してご紹介いたします。

植物を「押す」のはなぜ？　～植物標本の歴史～
押し花の歴史は植物標本の歴史に起因します。
かつて植物学における学術研究に標本の存在はあまり重要視されていませんでした。
しかし16世紀、イタリアの植物学者が研究に植物標本を用いて以降、押し葉（さく葉）標本を伴う研究方法が普及していったと言われています。
植物は押し葉標本にすると立体的な形は失われてしまいますが、取り扱いや整理が容易で保管スペースも節約できます。
そして何よりも研究対象である実物そのものを残せると言う強みがあります。
実物はどんな記録資料よりも正確な情報です。
自然科学の分野では客観的な「証拠」に基づいて研究を行うことが大切であり、「押して」「乾燥させる」だけで「証拠」を残すことのできる標本は色・立体的な形が失われるデメリットはあるものの、簡易に作製できる事もあって現在でも「押して残す」方法が用いられているのです。
最近では標本の作製・保存条件が良ければDNAを抽出・分析して植物の系統関係や由来を調べられるようにもなり、植物分類学上の資料としてますます標本の存在が重要になっています。
東京都立大学にある牧野標本館
  
大量の植物標本を整理・保管している施設を「植物標本館（標本庫／ハーバリウム）」と呼び、
日本国内だけでも60以上の大学や博物館・植物園などに設置されています。
牧野標本館は日本の植物分類学の草分けとも言える故牧野富太郎博士（1862～1957、名誉都民）の収集品を中心に
約50万点の植物標本を収蔵する植物標本館

 
1820年代にドイツ人医師・博物学者のシーボルトの手.によって作製された植物標本。

植物標本はそのままの状態ではカビが生えたり虫に食べられたりして破損してしまいますが、
標本館に収蔵して適切に管理すれば、永久に保存することができます。
（東京都立大学　牧野標本館　所蔵）

植物標本から押し花へ　～色を残す乾燥技術～
きれいな色のまま保存されている植物標本はあまり見かけません。
茶色く変色してしまったものを多く見ます。
これは植物の色が酸化や水分、紫外線の影響によって退色してしまうからです。
昔から行われている植物標本の作り方は、採集した植物を新聞紙にはさみ、重しをかけ、新聞紙に植物の水分を吸わせ、何度も新聞紙を取り換えながら植物を乾燥させる方法です。
この方法は身近にある道具で乾燥させることが出来る一方で、手間と時間がかかり、時間がかかる分植物が水分や空気に触れる時間を多く持ち、結果色彩が失われてしまいます。
色彩を保つためには、製作段階で出来るだけ水分、空気、紫外線に触れさせないで製作することが色を持つ植物標本を作るコツと言うことになります。
研究対象である実物を残す事に意義を持つ学術的植物標本は、色彩の有無よりも実物としてそこに証拠が存在するか否かを優先してきた歴史がありますので、色を残す技術は学術的分野においては発展しなかったのかもしれません。
1960年代以降、植物を乾燥させる道具として「シリカゲル」「塩化カルシウム」を用いた乾燥道具が登場します。シリカゲルに代表される物理吸着型乾燥剤はシリカゲル表面にある細孔が空気中の水蒸気を物理的に吸着するもの、塩化カルシウムに代表される化学吸着型乾燥剤は塩化カルシウムの潮解現象を利用し、空気中の水蒸気を化学的に吸着し乾燥を行うものです。
どちらも自ら水分を吸う力があるので新聞紙よりも吸水能力に優れることは言わずもがなであり、乾燥時間が早まることで植物が水分、空気に触れている時間が大きく短縮し、植物標本の色を残せる技術が誕生しました。
色彩を持った乾燥植物は学術的分野よりもむしろ一般市民の芸術、デザイン表現の道具として用いられ、広く普及することになります。これが今に通ずる「押し花」の誕生です。
〈次回に続く〉
 

塩化カルシウムを用いた乾燥道具で作られた押し花。
乾燥スピードが速いので、美しい色が残ります。





  ふしぎな花倶楽部       &lt;/p&gt;&lt;p align="right" style="color:gray"&gt;掲載日時:2021/04/05 00:00&lt;/p&gt;</description>
			<pubDate>Mon, 05 Apr 2021 00:00:00 +0900</pubDate>
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