編み物レシピづくりの基本のキ「原稿整理と校正」

編み物レシピづくりの基本のキ 「原稿整理と校正」

手芸本を編集するために必要な要素は、作品とそのレシピです。レシピづくりは編み物の基礎知識があることに加え、わかりやすく整理し、見やすい図や説明に落とし込むことが求められます。
今回、編み物本の編集者として活動する青木千鶴さんを講師に迎え、少人数制の講座を開催します。
この講座では「編み物の本を作る」という出版業界でもニッチな世界の、レシピづくりの根幹ともいえる「原稿整理」を学ぶことをテーマとして掲げています。ここで学ぶ内容は自分のデザインをレシピに落とし込む時にも役立つはずです。 多くの人に編み物の楽しさを伝える縁の下の力持ちともいえるこの仕事の世界を覗いてみませんか?


作家が納品してきた作品と元原稿。ここからすべてが始まります


原稿整理ってどういうことをするの?とにかく地道な作業の連続です!


本に仕上がるまでの長い道のり、その中枢ともいえる原稿整理に挑戦してみませんか?

講師プロフィール

青木千鶴:あおきちづる

1977年、神奈川県生まれ。編み物、手芸関連の編集、イベントコーディネーター。幼稚園のときに遊びの一環として鎖編みを体験。母親から手ほどきを受け、かぎ針編み、棒針編みに触れる。中学3年生で不登校になり、休み中に初めてセーターを完成させると、取り憑かれたように編み物をするようになる。中学卒業後、ヴォーグ学園市ヶ谷校(現東京校)の手あみ資格取得クラスに入学。1999年、手あみ師範を取得。同年、アムウ(日本編物文化協会会報誌、当時)の編集スタッフとして入社。2004年、アムウ編集長に就任。2015年、日本手芸普及協会と統合後は、事務局員として勤務。2019年退職後、現在に至る

【講師コメント】
「原稿整理」という仕事をご存知でしょうか?
業界用語といいますか、編集に関わることがなければ、その存在を知る機会もないかもしれませんね。私たち、編み物の本の編集に携わる人間にとって、この原稿整理の仕事は根幹ともいえます。これがなければ本を作ることはできません。
作家さんが上げてきた作品と、それを作るためにまとめられた元となる原稿が編集部に納品されるところから原稿整理の仕事が始まります。最終的に本に掲載されるきれいな編み図にたどり着くまでには、いくつもの地道な作業の積み重ねがあります。
読者が図を見て同じように編めるようにするというのは、数学の証明問題を解くようなもの。すっきりと整理できた時は不思議な快感さえあります。頭の中で何枚も作品を編む工程は本当に地味ですが、どう編んでいるのかを探り、確かめていくという面白さもあります。
この講座では原稿整理のノウハウをお伝えし、「編む」だけではない、編み物の技術を活かす体験をしていただければと思っています。

講師
青木千鶴(あおきちづる)
日時
2024年2月28日(水)・3月13日(水) 全2回
10:00~16:30

※休憩1時間を含みます。
対象
レシピづくりや編集の仕事に興味がある方で、棒針編み、かぎ針編みの編み図、製図、割り出し計算の基本を理解した上、一通りの作品を編める方。
※資格の有無は問いませんが、製図・割り出しの作業が苦にならない方、きれいに図を書くことが好きな方、間違い探しの得意な方が原稿整理を楽しんでいただける傾向にあります。
参加条件
棒針編み、かぎ針編みのオリジナル作品を作った経験があり、製図、割り出し計算、編み物全般の基本的知識のある方。
※資格のある方(製図、割り出しができる方)、実務経験のある方を対象とした説明をするため、編み物の基礎的な指導はいたしません。
講習内容

(1日目)
本づくりの流れ、原稿整理の基本ルールを知る
棒針編みの原稿整理について

  • AM(講義)
    1. 編み物の本を作る流れ
    2. 原稿整理という仕事について
    3. 原稿整理の基本ルールと手順
  • PM(実技)
    1. 自分の作品(棒針編み)と元原稿を使って原稿整理をする

課題:1週間で原稿をまとめ、発送にて提出いただきます。次回講座までに講師による校正(添削)をいたします。
※課題の締め切りは3月6日(水)を予定しています。
※あらかじめ発送用のレターパックをご用意します。送料はかかりません。

(2日目)
校正をするポイントを知る
かぎ針編みの原稿整理について

  • AM(講義)
    1. 校正をするときのポイント
    2. 課題の講評を兼ねて、実際の原稿を見ながら原稿整理と校正の解説
  • PM(実技)
    1. 実際の作家作品(かぎ針編み)の原稿を使って原稿整理をする
会場
日本ヴォーグ社 セミナールーム2-1
東京都中野区弥生町5-6-11 ヴォーグビル 2階
セミナールーム2-1
【アクセス】
東京メトロ丸ノ内線「中野富士見町駅」から約520m
京王バス新宿駅(西口)から 【宿32】 「佼成会聖堂前」行きまたは【宿33】「 永福町」行き乗車約20分 「南台図書館」バス停から約190m
※お車でのご来場はご遠慮いただきますようお願い申し上げます
https://www.nihonvogue.co.jp/access
定員
20名(最小遂行人数10名)
受講料
27,500円(税込)全2回
携行品(1日目)
受講票(プリントアウトしたものまたは受講票画面を提示)
・筆記用具、計算機
・1/4製図用縮尺定規、メジャー
・自分の作品と元になる原稿(製図等)
※自分の作品がない方で、受講をご希望される方は「第三者が編まれたオリジナル作品と原稿」をご用意ください。そちらもない方は下記問合せ欄よりご相談ください。
申込み締切
2024年2月23日(金)予定
※定員になり次第、締め切らせていただきます。
申込み方法
下の「申し込む」ボタンよりお進みください。
講習内容・対象・携行品などを改めてご確認の上、「手づくりタウン」会員登録をしていただき、受講料をお支払いいただくことで、お申し込みが完了となります(「【手づくりタウン】ご注文を受け付けました」という件名のメールが届きます)。
また、受講料のお支払いはクレジットカード決済のみとなります。
お支払い後「マイページ」からPDF形式の受講票をダウンロードしてください。電子チケットのため発送はいたしません(ダウンロード期限あり)。当日はプリントアウトしたものをご持参いただくか、受講票画面を受付でご提示ください。なお、受講料の払い戻しはできませんので、あらかじめご了承ください。 申込受付を終了しました
問い合わせ
日本ヴォーグ社毛糸だま編集部 毛糸だまのがっこう担当
keitodama@tezukuritown.com

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