林 伴子さん

林 伴子さん 1952年生まれ、湘南育ち。サーフボード職人のご主人とともに25年前、鵠沼にサーフショップを開き、10年前にハワイアンキルト教室「ホクレアマミーズクラフト」を開講。ヴォーグ学園東京校、日本テレビ読売文化センター、ヨークカルチャーセンターなど多数の教室で、ハワイアンキルトの普及に務めている。2000年より、毎年ハワイアンキルト展を開催。著書に『はじめてのパッチワーク ハワイアンキルト』(小社刊)、『ハワイアンキルト・バイブルvol.1~4』(枻出版社刊)。

数分歩けば鵠沼海岸という場所に自宅兼教室兼ショップを持つ林さんは、湘南で育った元サーファー。サーフィン=ハワイ=ハワイアンキルトと明快なる道筋を辿ってきたというべきだろうか。身体に沁み込んだ日向志向、「ラクして楽しいが一番いい」という湘南的大らかさは、ハワイの人たちの人生観にもつながっている。  ある時ハワイのお土産で、友人からハワイアンキルトのキットをもらった。実家が食料品の問屋だった林さんは、針仕事に馴染みのある環境は皆無で、どちらかというと苦手だったというが、人に聞きながらそのキットを何とか仕上げた。「何も知らなかったですからひどいできでしたが、よほどそれが楽しかったんですね。以来ずっとハワイアンキルトを作り続けているんですから」  林さんがハワイアンキルトにのめり込んだのは、熟練度や精密さより自由度を優先させるハワイアンキルトの大らかさ、楽しさにあった。初めはサーファーの夫や男友だちを海辺で待つ女性たちが集まり、わいわいと手を動かしていた。ある雑誌の取材がきっかけになって、教室を開くことになったのが、1998年のことだ。こうして「ホクレアマミーズクラフト」が誕生した。  「うちの教室も、フラダンスを習う時のバッグを作りたいとか、ハワイアンバンドをやっているので、ウクレレや楽器モチーフのキルトを作りたいというような人が増えましたね」オリジナルのモチーフを8分の1で起こし、広げた時の喜びはいつも新鮮で色あせることがない。「私のキルトには、忍耐という言葉がないんです(笑)。とにかく楽しくやらなければ、楽しいキルトはできません。追われながら苦痛に思って作ったのでは、何のためのキルトか分からないですから、その人の持ち味でその人らしいものを作れば一番いいと思いますね」 ―本文より一部抜粋― キルトジャパン2007年7月号より
  • 自宅教室近くの鵠沼海岸で、爽やか潮風を受けながら「パンの木」のパターンをスケッチ。
  • 生徒の皆さんと一緒に南国ムードの海の公園にて。
  • ハワイアンファブリックやキルトグッズが所狭しと並んでいる店内。キルトやサーフボードも。
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