Vol.2 Brooklyn Tweed~ワイオミング州の広大な草原地帯から

Keito 手づくりタウン店

糸のこと

このページではKeito 手づくりタウン店で取り扱う糸についてご紹介します。
第2弾はブルックリンツイードという糸メーカーと、
シェルターを使ったアラン模様のスヌードキットを紹介します。

BT(ブルックリンツイード)は、2010年にニューヨークのブルックリンで生まれた、100%メイド・イン・アメリカの毛糸です。このブランドは、オーナーのジャレッド・フロッドが、自分にとっての「理想の毛糸」をゼロから作ってみたい、と考えたのが始まりでした。

それには、ゆずれない条件が2つありました。1つは、原料の羊毛から染色、紡績まで「すべて国産(アメリカ生産)」であること。この糸のためのウールは、アメリカ中西部ワイオミング州の広大な草原地帯で育てられた羊のものです。そこからペンシルバニア州で染色加工され、ニューハンプシャー州の紡績工場に届きます。

2つめの条件は、「ウーレン紡績(紡毛紡績、ウール繊維を梳く工程がない)」で作られた糸であることです。

たいていの手編み糸は「ウーステッド紡績(梳毛紡績、ウールの繊維をくしけずってそろえる紡績方法)」で作られています。ウーステッドの糸は、繊維がそろっているので表面がなめらかになり、繊維がつまって丈夫な糸になります。
一方、昔ながらの手紡ぎに近い紡績方法である「ウーレン紡績」から生まれる糸は、梳く工程がなく繊維がふぞろいになるかわり、空気を抱きこんで、軽い糸が生まれます。

BTの「最初の糸」は、そんな風にして、ふんわり甘撚りでとても軽い、素朴な雰囲気のツイード糸として誕生しました。それがShelter(シェルター)です。

シェルターと同様の個性を持ちながら、さらに軽やかな編地のために作られたのがLoft(ロフト)です。ロフトは、シェルターと同じ作りの糸を中細程度にした細糸です。ロフトの編み地は本当に軽く、編み込み模様にも最適です。

どちらの糸も、手に取ってみるとはっとする軽さを感じます。軽い分、同じ太さのほかの糸より、1カセあたりの長さがあります。先染めなので、ツイードの色合いには深みがあり、素朴な風合いながらシックな糸になっています。

BTの糸は、軽さを出すために、一般的な糸よりも甘撚りで、繊細な作りになっています。そのため、強く引っ張るとちぎれてしまうことがあります。丁寧に扱っていただけますようお願いいたします。

万一ちぎれてしまった場合は、この糸は自然に近いウール100%なので、糸端と糸端を少し濡らして、数センチ重ね合わせ、手のひらでこすり合わせると、摩擦によるフェルト化で簡単にくっつけることができます。この方法は通常の糸継ぎの時にも使えますので、糸の無駄が出ません。

また、時々わらくずのようなものが糸に混ざっていることがあります。昔ながらの紡績方法であるため、羊毛に混ざりこんだ植物が取りきれず残っているものです。見つけたら取り除いてください。

わらくず

この秋、シェルターの新色が3色出ています。Yellowstoneは、イエローストーン国立公園の谷の地衣類の這う岩を思わせるような色、落ち着いたオークル系の色ですね。Icebergは氷河の色。どちらかというと緑寄りの水色で、川の水の凍った実際の氷河はこんな色です。Pumiceは、海岸など、水際で見つかる軽石、洗いざらしのような、軽い雰囲気の灰色ですね。

  • Yellowstone
  • Yellowstone
  • Yellowstone
  • Iceberg
  • Iceberg
  • Iceberg
  • Pumice
  • Pumice
  • Pumice

© Jared Flood / Brooklyn Tweed

Author

Tricoquelicot /鳥古繰子(とりこくりこ)

編み物がインターネットを通じて広がり始めたころから毛糸に目覚め、以来世界中から糸と情報を収集。国内外の編み物と糸の「旬」を追いかけている。

最近見た商品