(6)バテン
2019/01/30 00:00
バテンレースはテープで模様を作り、糸で空間をかがってレースに仕上げるので、テープレースとも呼ばれます。また、ブレードレース、バッテンベルグレースとも言われます。多くの場合、機械で織ったテープを使いますが、手で編んだテープを使う事もあります。 そのルーツを遡ると、高価なニードルポイントレースの代用品として16世紀末にオランダで考え出された、ルネッサンスレースにたどり着きます。19世紀後半から20世紀初めには17~18世紀のレースを複製したレースが盛んに作られ、文化レース、モダンレースと呼ばれました。 バテンレースと命名したのは、アメリカ人のレースデザイナー、サラ・ハドレー女史と言われています。1893年に彼女は「バテンレース」と名付けたテーブルリネンのセットを博覧会に出品しました。1880年代にドイツの貴族バッテンベルグ家と英国王室の間に結婚式が2回もあったため、バテンレース(バッテンべルグレース)と言うネーミングが当時の人々の関心を集め、以後バテンレースと呼ばれるようになったということです。 バテンレースが日本に伝えられたのは、1892年横浜にあった米国貿易商が日本人の手先の器用さに着目し、作り方を教えたのが始まりとされています。その後、新潟県高田に伝わり、冬の内職として広まりました。現在でもこの地域はバテンレースの産地として知られています。 毛糸だま 2013年夏 158号掲載
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