(21)子どもの時間
2019/01/30 00:00
今年の12月で、私の息子は15歳になります。特記するような才能は何もないけれど、朝から晩までニコニコと笑っていて、子どもらしい性質のままなのが、親としてはなにより楽しいです。でも、昔を振り返って考えると実はそれほど笑ってはいませんでした。いつごろ変化があったのかしら。「熱海の小学校の教頭先生が小さなころから笑顔でいると、大人になってから良い顔になるよと言ったから!」という息子。実に、言うは易く行うは難しの名言です。 思えば私は、親にとって良い子であったことはありませんでした。なのに私は、反抗期を知らない子の母となりました。息子が私に噛み付かないのは、なぜなのかしら?「そんなことしても僕にとってメリット無いし」と、それはツルンと滑るような即答でした。 笑顔は彼の大事なコミュニケーションツール。人に笑みを認められ、自分が大切な存在だと思えるように、地道に住環境を整えているのです。私はこんな選択をする“子どもの時間”を間近で経過観察しているわけですが、あと3年ぐらいは、毎日眺められるのではないでしょうか。 裾がはためくドレスの形そのままに、羊毛で成形しています 毛糸だま 2015年冬 168号掲載
読み物TOPページへ戻る