(27)完成という形態
2019/01/30 00:00
料理したり、ジーンズの裾上げをしたり。人形だけでなく、自分の手を使って別の形にトランスフォームすることを、「つくる」ことだと私は考えています。 高校へ通う子どもに弁当を持たせるため、登校の2時間前に起きます。1時間で4品作り、30分冷ましてから弁当箱に詰める毎日ですが、実は料理が嫌いです。食べるだけならば、毎度私がつくる必要はないのよね? 人形と違って、食事は外食や家族の家事分担で代替可能なはずなのです。食器を洗うというトランスフォームしそうにない作業も好きではありません。しかし学食の無い田舎の高校には、持参の弁当は必須でしょう。 一つ気がついたことですが、完成した品をキュッと弁当箱に詰めるのは、出来上がった人形を写真に撮るのと同じ達成感があるのです。究極的には弁当箱にピッタリ収まる食品サンプルを詰め、ニッコリ笑って「いってらっしゃい~」と持たせてみたい、なんて暑い夏にはボンヤリ考える次第です。 ダークブルーに少しラメを入れた色調で。しし座とおとめ座の美女と野獣カップルです 毛糸だま 2017年夏 174号掲載
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