瑞々しく美味しそうなブロッコリー。
写真の右側は本物のブロッコリーですが、左の刺繍枠に入っているものは…。
著者の幸池典子さんは「野菜と刺繍の相性はぴったり」とおっしゃいます。
糸が野菜の繊維を表現してくれるかのようにしっくりとなじむそうです。
この本では野菜を観察し、長年かけて培った野菜刺繍の愉しみをご紹介します。
すらりと伸びた長ネギ、根を残したほうれん草。
「野菜は自然のものなので、ぴったりとまっすぐに線を刺す必要はありません。
少しゆらいでいたり、いびつなほうがしっくりくることが多いです」
八百屋で見つけたもの、自ら育てたもの。
季節を感じさせてくれる野菜たちは、その時々の愉しみでもあります。
いただく前に、よく観察してスケッチしたり、写真にとどめておきましょう。
少し不ぞろいだったり、傷がついているくらいのものの方が個性が出て愛着がわき刺繍には向いているそうです。
立体感を出すために、土台に芯となるステッチを刺したり、形成したフェルトを重ねるなど作品によってそれぞれ工夫がされています。
作品ごとにレシピを掲載していますので、じっくりご覧ください。
この本を見て、本とまったく同じように刺そうと思ったら少し難しいかもしれません。
なぜなら同じ図案を同じ糸で刺しても、ちょっとした表現の違いで仕上がりの表情は変わってくるからです。
でも、まったく同じ形の野菜はないように、刺繍も刺す人によって個性が出ます。
身近な野菜たちの新しい魅力をぜひ愉しんでください。
東京都在住。昭和女子大学にてプロダクトデザインを学び、ものづくりの基礎を身につける。
祖母の影響で刺繍を始め、2018年より「仔猫のきつね」として作家活動をスタート。
現在は介護の仕事をしながらインスタグラムで野菜刺繍を発表するほか、刺繍キットの監修、個展開催など、活動の幅を広げている。
Instagram @konekono_kitune


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