第6回 キルトジャパンコンテスト入賞作品発表

第5回 キルトジャパンコンテスト入賞作品発表

日本ヴォーグ社のクラフティングアートギャラリー及びセミナールームにて、第6回キルトジャパンコンテストの審査会を開催しました。
今回はA部門:ミニタペストリー(テーマ:希望)とB部門:袋物の2部門で募集。本審査はこうの早苗さん、藤田久美子さん、キルトジャパン編集部によって行われ、各賞が決定。協賛社賞も合わせて、158点の入賞作品を発表します。

第一次審査 2022年6月21日 第二次審査 2022年7月27日 応募総数 421点 A部門257点・B部門164点
撮影/森谷則秋

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グランプリ

グランプリ

池山芳枝(栃木県)

「未来へ─足利両崖山」 80×78cm

作者のコメント
2021年に足利の象徴、両崖山が火事になり、復興の中、未来へ向けた意思を感じ、私はパッチワークの力を借りて応援キルトを作りました。
審査員からのコメント

こうの早苗:構図が素晴らしく、木のピースワークとアップリケの組み合わせも凝っています。「希望」というテーマにぴったりで、作品に引き込まれます。

藤田久美子:近感のバランスが素晴らしいです。三角形の木の直線の使い方や銘仙などの布の使い方も上手で、パッチワークの楽しさが伝わります。

編集部:ピースワーク、アップリケ、刺しゅうのそれぞれの技法をうまく取り入れ、山火事からの復興というテーマがうまく表現されています。

金賞

金賞 A部門 (ミニタペストリー)

坂根ようこ(青森県)

「森の小さなレストラン」 79×80cm

作者のコメント
とうもろこしの甘~い香りに誘われて、森のレストランは大賑わいです。小さなアリさん達の嬉しそうな様子をコミカルにモラで表現しました。
審査員からのコメント

こうの早苗:とうもろこしを見つけて食べるアリ達の楽しい様子が伝わってきます。無地の色の組み合わせも素敵で、仕立てもきれいです。

藤田久美子:構図、技術、配色がどれも素晴らしいです。デフォルメされた大きなアリととうもろこしのバランスも良く、絵本のようなストーリーを感じます。

編集部:とうもろこし一粒一粒まで丁寧に作られたモラのテクニックが素晴らしく、インパクトがあるデザインで目を引きます。

金賞 B部門 (袋もの)

越智美智子(岡山県)

「サンドイッチを入れて」 24×36×12cm

作者のコメント
お弁当がすっぽり入るバッグが欲しいと、麻布のはぎれと無地の布を使い、自由に入れた刺しゅうを活かすようにしました。
審査員からのコメント

こうの早苗:丸と四角形の配置や色のバランスが良いですね。バッグの裏布や持ち手の裏を黄色にしたのも効果的です。

藤田久美子:シンプルな形にハンドステッチが組み合わさって美しいです。バッグの形や持ち手のつけ方を含め全体のデザインがきれいにまとまっています。

編集部:びっしりと刺された色とりどりのステッチから手作りの良さが伝わります。ふっくらとした風合いの仕立てもかわいらしいです。

銀賞

銀賞 A部門 (ミニタペストリー)

石井智美(奈良県)

「古希の今も…そしてずっと」 79×56cm

作者のコメント
手紡ぎのやさしい布で私流ブティを作り続けています。古希の今も…そしてずっといつまでもという望みをかけて。
審査員からのコメント

こうの早苗:細かく丁寧に縫われていて、ブティのテクニックが見事です。

藤田久美子:縦のラインと曲線の波、ドットの組み合わせがいいですね。波しぶきの円にトラプントが入っているのもポイントになっています。

編集部:勢いのある鷹と波がブティで表現され、動きがあって迫力を感じます。

銀賞 A部門 (ミニタペストリー)

富永聡美(神奈川県)

「Beloved neighbors」 77.5×76.5cm

作者のコメント
自然に間借りし作られる町。色々な人々が、好きな色の家で中庭を共有する。希望(心)は色々の玄関・窓から互いにノックしあう。
審査員からのコメント

こうの早苗:キルトでおうち時間を楽しむというメッセージも感じられますね。丸・三角・四角のシンプルな形でここまで表現できるのは素晴らしいです。

藤田久美子:多色使いの楽しさが伝わってきます。ハウスのいろいろな色で「希望」というテーマが上手に表現されています。

編集部:たくさんの色を使った家々が黄緑の道でつながり、全体がまとまっています。アルファベットの刺しゅうもポイントになっています。

銀賞 B部門 (袋もの)

市田晶子(和歌山県)

「ぺたんこバッグ・そら豆いっぱい」 27×47cm

作者のコメント
変形ハート型のそら豆をイメージしました。本体は大きいハート型の白い雲で、いっぱいワクワクを詰め込みました。まめまめしくお出かけです。
審査員からのコメント

こうの早苗:上質な和のテキスタイルが使用され、色や素材感が作品にうまく生かされています。さっと持ちやすそうなデザインも魅力的です。

藤田久美子:そら豆のフォルムがかわいく、そぎ落とされたデザインの美しさを感じます。大小のそら豆が流れるように配置されてバランスも考えられています。

編集部:バッグの形とアップリケをそら豆で統一しハートを表現したアイデアが斬新です。審査した夏には特にぴったりで、持ちたいと思いました。

銀賞 B部門 (袋もの)

田辺郁子(東京都)

「Capricious(気ままに…)」 33×47×11cm

作者のコメント
このバッグと一緒に気の向くまま、散策するのが楽しみです。アンティーク布や異素材での製作は楽しく、瞬く間に時が過ぎました。
審査員からのコメント

こうの早苗:土台布と花モチーフのバランスが優れています。布端がところどころほつれているのもおしゃれです。

藤田久美子:刺し子風のステッチや立体感のあるコラージュがうまくまとめられています。茎に使用したベロアは向きにより光沢が出ていいですね。

編集部:やわらかい雰囲気でありながらしっかりとした仕立てで収納力もあり、デザインと共に実用性も考えられています。

審査員賞 A部門(ミニタペストリー)

こうの早苗賞

堀部祐子(福岡県)

「平和な世界でありますように」 75×75cm

作者のコメント
戦車から放たれるのは砲弾ではなく幸せの花であってほしい。1日も早く戦争が 終わり希望に満ちた平和な世界が訪れますように。
審査員からのコメント

こうの早苗:生地選びを楽しんでいるのが伝わります。色々な布を使っていても全体がまとめられ、アップリケとピースワークの組み合わせも上手です。

藤田久美子賞

稲谷美穂(和歌山県)

「I want to go to America」 49×66cm

作者のコメント
コロナ禍で、キルトの本場アメリカ旅行を夢見て元気が出る作品を作ろうと、思いを馳せワクワクしながら楽しく作りました。
審査員からのコメント

藤田久美子:各州の中間色のバランスが気持ちよく、白と黒の明度差も効果的です。たくさんのステッチやパーツも取り入れられ、見ていて楽しいです。

編集部賞

落合泰子(兵庫県)

「Bonjour Paris!」 78×78cm

作者のコメント
パリでは目にする物に心ときめき、思いがけない発見が一杯。看板、蜂の巣箱、メートル原器。以前のように気軽に街歩きができますように。
審査員からのコメント

編集部:遠近感が感じられ、町の風景が布でうまく表現されています。たくさんのキルティングや繊細な刺しゅうなど、テクニックも素晴らしいです。

トラディショナル賞

真利子尚美(東京都)

「心に光を」 77×77cm

作者のコメント
今までと違う日常を過ごす中で大事なことは自分の心の中にあると考え、その時に感じた小さな希望をキルトで表現しました。
審査員からのコメント

構図のバランスがよく、トラディショナルキルトの様々な要素が一つの作品にまとまっています。モザイクのようなグラデーションのハートはインパクトがあり、刺しゅうやアップリケなど細部まで丁寧に作られています。

審査員賞 B部門(袋もの)

こうの早苗賞

岩崎悦子(静岡県)

「お出かけバッグ」 24×32×16cm

作者のコメント
コロナ禍でお出かけができなくなり気分を上げるため、色々集めた布を使って楽しく作りました。これを持ってパーティーに行けたらいいなと思います。
審査員からのコメント

こうの早苗:まるでアクセサリーのように、ファッショナブルでかわいくて、持ちたいと思いました。

藤田久美子賞

中原令子(東京都)

「舞い木(こ)の葉」 33×33×15cm

作者のコメント
大事にしていた古布を使い、刺し子の図案を立体的にデザイン。裏布素材を工夫し重くならないよう仕立てました。まち・底・持ち手はさき織りです。
審査員からのコメント

藤田久美子:とても高度なテクニックが使用されていて驚きました。葉っぱは立体感があり、配色も素敵です。

編集部賞

桂川ちはる(群馬県)

「もったいないbag」 18×32×17cm

作者のコメント
捨てることのできなかった小さな端切れをつなぎ、しっかりとミシンキルトをして、デニムの端布と合わせてバッグにしました。
審査員からのコメント

編集部:ブルー系のはぎれがバランスよくクレイジー風にピースワークされていてデニムにもぴったりです。キルティングもシンプルで素敵です。

特別賞

特別賞 (ミニタペストリー)

藤井千恵(岡山県)

「ここにおいでよ!」 80×80cm

作者のコメント
ハギレから生まれたカバと象が水遊びを楽しんでいます。動物や豊かな自然が守られるように願いを込めて作りました。
審査員からのコメント

たくさんの種類の素材を使い、象やカバの丸みのある体が表現されています。無彩色に柄布がうまく使われ、明度差のある牙や影の色も効いています。動物たちが集まる自然がいきいきと描かれ、立体的で動きを感じます。

特別賞 (袋もの)

鈴木キルト(愛知県)

「柿」 28×38×28cm

作者のコメント
キルトを始めて10年が経ち、スタートした時のスラッシュキルトで作った「柿」に再挑戦し、キルトについてを再認識しました。
審査員からのコメント

まるでオブジェのような、人々を驚かせるデザインで、作品を見て会話がはずみます。スラッシュキルトをかごのように変化させ、葉っぱをイメージしたふたもデザインに合っています。

協賛社賞

アルスコーポレーション株式会社賞

株式会社エム・シー・スクエア賞

オリムパス製絲株式会社賞

株式会社KAWAGUCHI賞

神田商事株式会社賞

金亀糸業株式会社賞

クロバー株式会社賞

株式会社ジャノメ賞

JUKI販売株式会社賞

ジョアン賞

大黒絲業株式会社賞

チューリップ株式会社賞

ディー・エム・シー株式会社賞

内藤商事株式会社賞

日本バイリーン株式会社賞

株式会社フジックス賞

ブラザー販売株式会社賞

ベビーロック賞

BERNINA LLC 賞

株式会社moda Japan 賞

有輪商店株式会社賞

横田株式会社賞

渡辺布帛工業株式会社賞

(公財)日本手芸普及協会賞

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