ギャラリー
今回のテーマ:ランドスケープ
毎回異なるテーマごとに、見ごたえのある素晴らしい大作のキルトをご紹介する本コーナー。キルトジャパンWEBでは、本誌で見られなかった作品の部分アップの画像を特別にご覧いただけます。
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関口加代子
『旅の思い出』130×160cm
コメント ミケランジェロ広場から望んだフィレンツェの街の風景にすばらしく感動し、キルト作品にしたく制作しました。遠くに見える建物の1つ1つを細かいところまで表現しました。全体に生活感を出すため、窓、瓦、樹木などにもこだわっています。今でも路地を歩いて巡った思い出が蘇る作品となりました。2017年キルト日本展コンテンポラリー部門入選。
プロフィール キルト歴約12年。ヴォーグ学園にてパッチワークキルトを学び、日本手芸普及協会のパッチワークキルト指導員の資格を取得。現在はミシンキルトを畑野昭子氏に師事。
テクニック シンピーシング、ミシンアップリケ、ミシンキルト、染色
素材 コットン、チュール
指導 畑野昭子
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幾野孝子
『転生』218×160cm
コメント 滝をテーマにした作品2作目です。静寂の中、流れる滝の音だけが聞こえてくる、そんな風景を布で描けたらと思いました。制作するにあたって、滝の流れや岩の質感など、ただ単に風景の描写ということではなく、そこに感性が込められたらいいなと思い制作しました。
プロフィール 神奈川県在住。(公財)日本手芸普及協会パッチワークキルト・同ミシンキルト指導員資格取得。現在カルチャースクール等でキルト教室開講中。また、ヴォーグ学園横浜校にてミシンキルト資格取得コース担当。キルト&ステッチショー2016協賛社賞(株)フジックス賞、IQS2017入選、AQS2019入選受賞。
テクニック ミシンキルト、ミシンアップリケ、ペイント
素材 木綿、ポリエステル、シルク、サマーヤーン、毛糸
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河村小百合
『湿地に咲く花 「ミズアオイ」』188×172cm
コメント 「ミズアオイ」は絶滅危惧Ⅱ種の湿地に咲く植物です。戸島湿地はミズアオイが群生し、コウノトリの採餌場所として保全されています。コウノトリはたくさんの餌が必要で、自然環境の良い場所に巣を作ります。全国各地にコウノトリが住みついてほしいという思いを込めて作りました。2013年キルト日本展佳作受賞。
プロフィール 兵庫県豊岡市生まれ。大阪府柏原市在住。1995年より作品展用に環境キルト制作。2005年故郷のコウノトリ放鳥に合わせキルトを制作。以後、人と自然界のコウノトリが共存できることを願いコウノトリをテーマにしたキルトを制作している。2007年からその活動を広げるために岡本洋子氏に師事。国内外受賞作品多数。
テクニック ミシンアップリケ、ミシンキルト、ミシン刺しゅう、ペイント
素材 コットン、レーヨン、ポリエステル、アクリル絵の具、針金
指導 岡本洋子
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鈴木幸子
『Into The Woods』177×179cm
コメント ニューハンプシャーの深い森を歩いた記憶を基にしています。ペーパーファンデーションの手法がおもしろくて、下の方は縦長14×20cmの紙に、下書きもなく枝や幹の布を縫いつなぎました。中間は10.5×15cm、上方は7×10cmと、紙を徐々に小さくして枝も細く、遠近感を出そうと工夫しました。2015年キルト日本展コンテンポラリー部門文部科学大臣賞受賞。
プロフィール 30代に暮らしたアメリカの東海岸でトラディショナルキルトを、西海岸でコンテンポラリーキルトを学ぶ。現在は上田葉子氏に師事。古着や和服、洋服のはぎれ、インテリアファブリックなど、それぞれが持つ独特の質感や光沢を生かして、材質にとらわれないキルト作りに取り組んでいる。
テクニック ミシンピーシング、ペーパーファンデーションピーシング、アップリケ、ミシンキルティング、着物地のしわ加工
素材 コットン、シルク、合繊、しおりひも
指導 上田葉子