(16)人形作家という職業
2019/01/30 00:00
羊毛で人形を作り始めて12年目になります。人の形も動物も、いろんなものを作ってきましたが、そもそも自分が人形作家になること自体が思ってもみなかったことでした。 団塊の世代である親たちは仕事について夢を語ることがなく、「どんな仕事でも“同じことを繰り返す”という基本は変わらない。仕事に好きも嫌いも無いさ」と噛んで含めるように言い聞かされていた思春期の頃。 今、壮年の自分ならば、セーラー服姿の私にはこう伝えよう。「熊は5回ぐらい作ったよ、ライオンは3回、カバと象は1回だけ。龍は今回が初めてで、人間はたくさん作ってきたよ。何度作っても、いつも発見があって前進できて楽しいよ」と。 でもきっと10代の私としては、この明快なアドヴァイスに対して「人形作家? そんな職業興味ないんだけど」って笑い飛ばして終わるような気もします。ましてや家庭を持って子どももいるなんて、語ってもまず信じないでしょうね。 秋のお祭「長崎くんち」を再現してみました。蛇衆がたくさんいて、それだけで楽しい(!)です 毛糸だま 2014年秋 163号掲載
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