ミシンのしくみ ボビンの種類と糸の調整方法

意外と多いボビンの種類。糸の調整方法と合わせて解説します。

ボビンの種類と糸の調整方法

ミシンは、ボビンを入れる釜のタイプで大別されます。ボビンの素材や大きさにも違いがあり、合わないボビンを使うとトラブルの原因にも。ミシンに付属しているボビンか、メーカー推奨のボビンを使いましょう。

釜の型式とボビンについて

垂直半回転釜式

従来の家庭用ミシンの主流となっていた釜のタイプ。釜の分解や組み立てが簡単で、手入れがしやすいのが特徴です。

垂直全回転式

一部の家庭用ミシンと職業用ミシンの多くが、このタイプの釜を採用しています。糸がからみにくいのが特徴です。

水平釜式

最近の家庭用ミシンの主流。ミシンのテーブル面から水平にボビンをセットします。ボビンケースが不要で取り扱いが簡単なのと、下糸の残量が見えるのが利点です。

下糸、上糸の調整方法

下糸の入れ方(垂直半回転釜式・垂直全回転式)

下糸の入れ方(垂直半回転釜式・垂直全回転式)

ボビンの糸の巻き方向が時計回りになるように、ボビンケースにボビンを入れます。

下糸の入れ方(垂直半回転釜式・垂直全回転式)

糸端を持ち、切り溝から糸調子ばねの下を通して窓から糸を出し、糸端を引き抜いてボビンが時計まわりになるか確認します。

下糸の調節の仕方(垂直半回転釜式・垂直全回転式)

下糸の調節の仕方(垂直半回転釜式・垂直全回転式)

糸調子は「下糸調子を基準にして、上糸の調子をとる」のが原則。

上糸の糸調子ダイヤルだけで調節できれば、下糸調子を変える必要はありません。下糸調子の調整はボビンケースのねじを回して調節するため、ボビンケースが不要な水平釜タイプの下糸調整は一般的に個人で行うことはできません。

下糸の調節は、右図のようにボビンケースの窓から出る糸端を持ち、下方向に振り下げた時にちょっと動いて止まる(目安は5~10㎝下がる)程度を基本とします。

試し縫いをして下糸が強い場合は、調整ねじを左に回して弱くし、下糸が弱い場合は右に回して強くします。

※お持ちのミシンの取り扱い説明書をよくお読みください。

最近では、便利で多様な機能を充実させたミシンが各社より発売されています。縫いたいアイテムや使用頻度、予算などから自分に合ったミシンを選びましょう。

糸のかけ方

プーリーを手前に回して針を上げ、必ず押さえ金を上げた状態で糸かけをします。また、電源を入れる必要のない機種の場合、電源は切った方が安全です。

※各ミシンによって糸のかけ方が異なります。ミシンについている説明書をよく読み、順番通りに正しくかけることが大切です。

1立て棒に糸をセットし、糸こま押さえをかぶせます。糸こま押さえは糸よりも大きいものを使いましょう。

2糸案内に糸をかけます。

3矢印に沿って糸道の下までかけてから、糸を上へ引っ張ります。

4天秤に糸をかけます。

5針のすぐ上の糸掛けに糸をかけます。

6針穴に手前から奥へ糸を通します。

糸巻きの正しいセットの仕方

ミシンの糸立て棒が縦向きの場合は心配ありませんが、横向きの場合、糸巻きのセットの仕方によっては糸が絡まる原因になることがあります。糸が絡まない向きに、糸立て棒にセットしましょう。

糸巻きの正しいセットの仕方

(1)─ 糸ミシン糸を右手で横向きに持ち、左手で糸端を持って、左方向に50㎝程度糸を引きます。

糸巻きの正しいセットの仕方

(2)─(1)のまま両手の間隔を10㎝程度まで近づけます。糸が図のように絡まってしまったら×。

糸巻きの正しいセットの仕方

(3)─ 右手に持った糸巻きの向きを(2)とは逆に持ち、(1)と同様に糸を引いてから両手を近づけます。Uの字になり糸が絡まなければOK。

糸巻きの正しいセットの仕方

(4)─ (3)のように糸がからまない向きのまま、糸巻きをミシンの糸立て棒(横向き)にセットします。

糸巻きの正しいセットの仕方

糸巻きの正しいセットの仕方

縫い始める前には必ず試し縫いをしましょう。下糸と上糸が布地のちょうど間で交わっていて、表からは上糸だけ、裏からは下糸だけが見える状態が正しい糸調子です。
上糸の糸調子は、「糸調子ダイヤル」または「操作パネル」上で数値を設定して調整します。数字を大きくすると上糸の調子が強くなり、数字を小さくすると上糸の調子が弱くなります。

参考図書「よくわかる ミシンパッチワークの基礎」 日本ヴォーグ社刊

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