
編み物好きの皆さん、手編みの楽しさと奥深さを体験しながら、憧れの「手編み師範」を目指してみませんか?
一歩踏み出すことで、新しい世界が広がります!
(公財)日本手芸普及協会には「手編み師範」というニット部門で最高位の資格があります。
この資格が取得できるのが「手編み師範養成講座」です。
編み物の確かな技術と知識はもちろん、色彩やデザイン画の基礎、高度な製図なども学び、オリジナル作品の制作や指導ができることを目指します。
長い学びの先にある「手編み師範」は、技術はもちろん、指導者としての自信と誇りを持てる、まさに手編みのプロフェッショナルの証です。
この秋新たな「手編み師範」が誕生
2024 年12月~2025年9月に渡って開催された「第4次手編み師範養成講座」が、9月13日に東京会場、9月27日に大阪会場で修講を迎えました。
北は北海道から南は九州、遠くは韓国から総勢64名の受講生が集まりました。
講座の集大成であり新しい師範が誕生したこの日、それぞれが制作した卒業作品を着用したフロアショーを開催しました。
卒業作品はアイテム、技法、素材、デザインどれも一つとして同じものはなく、自由な発想で個性にあふれていました。
受講生はお互いの作品に刺激を受け、次の作品のアイデアや意欲にもつながった様子でした。
また、これまでの時間を共にした仲間同士、互いの苦労を労い合いました。
「手編み師範」とは
公益財団法人日本手芸普及協会には、編み物の資格取得カリキュラムがあります。
その編み物の最高峰の資格が「手編み師範」です。
「手編み師範」を取得するためには、初歩からはじまり、少しずつレベルを上げていくカリキュラムを順番に習得していきます。
入門科は6か月以上、講師科6か月以上、指導員1年以上、准師範6か月以上という長い年月もかかります。
その最終関門として、手編み師範養成講座を受講します。
月1回2日間の講座を6回すべて休まず出席することはもちろん、多くの課題制作やテストを経てやっと「手編み師範」資格を取得することができます。

最高位資格のために学ぶこと
手編み師範養成講座は様々なニーズに対応できる、魅力的な指導者になるためのプログラムを組んでいます。
講義としては、手編み准師範までの各課程を指導するための復習をはじめ、高度な製図の学習、色彩やデザイン画の基礎などを学び、オリジナルの作品の制作などボリュームのある多くの課題に取り組みます。
また今後を見据え、プロとしてのタイムスケジュールを体感するべく提出期限もたいへん短く設定されています。
そんなスピード感の中で課題の量と質を求められるこの講座は、多くの受講生にとってやさしいものではありません。
手編み師範養成講座に携わって
受講した方々から伺うと、動機は「指導者としての幅を広げるため」「ご自身の技術向上のため」「資格取得の集大成として」など様々でした。
それぞれ当初の目的は異なりますが、講座の受講を経て、皆さんが個々の課題を見出し今後の活動について考えていく姿が印象的でした。
手編みへの関わり方が多様にある中で、自分自身の適性や方向性を見出す一助になること、また「手編み師範」として新たなスタート地点に立ち、今後も学び続けながら活躍の場を広げていくことを願っています。
2026年2月からは第5次手編み師範養成講座を東京、名古屋の2会場で開催しれます。
また新たな受講生が切磋琢磨しながら腕を磨いていく姿が見られることを楽しみにしています。
これから編み物を学びたい方へ
始まりはたった一本の糸でありながら、その完成品のバリエーションが無限である編み物は、時代や国境を超えて多くの人を魅了し続けています。
学びを経て基礎をしっかり固めた方の作るニットは、技術と創造性を併せ持っただけでなく、より自由なものになって次の時代にも繋がっていくでしょう。
基礎からしっかり学ぶことは一見堅苦しく見えますが、自由な作品作りに不可欠です。
あなたも手編み師範のように「自分らしく編める人」を目指してみませんか。
通信講座で(公財)日本手芸普及協会の編み物が学べます
公益財団法人 日本手芸普及協会
1969年に発足。 「手芸講師の育成」「手芸文化の普及」「手芸を通じた社会貢献活動」を活動の柱として事業を進めています。 手芸9ジャンルにおいて独自カリキュラムを有し、これまでに20万人以上の手芸指導者を育成。 現在、会員は全国に約16,000人が登録しています。










